出典元:https://www.nikkansports.com/general/special/photo_yokohama/event/photo_yoko-event_17.html
ん?これはどういう状況??
この外国人たちは沖縄にいる米軍の兵士たちで、黒人専用のバーに勤めていたホステスが撮影した写真のようですね。
なんか生々しい!
実はそのホステスさん、日本を代表する写真家に転身し、今では写真界の大御所と言われている石川真生さんなんです。
6月20日のハートネットTVに出演する石川真生さん、波乱万丈の人生を歩んできたという彼女について調べてみました。
石川真生(沖縄写真家)のWikiプロフィール!
出典元:http://www.qab.co.jp/news/2011110331795.html
なんというかこう……大人になられましたね。
名前:石川 真生(いしかわ まお)
生年月日:1953年(64歳)
出身地:沖縄県大宜味村
学歴:ワークショップ写真学校「東松照明教室」
職業:写真家
1952年に締結された平和条約によって正式にアメリカ軍の管理下に置かれた沖縄で幼少期を過ごしたという石川さん。
1960年にはベトナム戦争の前線基地とされて、1972年までは沖縄が日本の正式な領土として認められていなかったというので、その当時沖縄に生きていた人はいつも戦争の緊張にさらされていたと言います。
1971年高校三年生だった石川さんは、沖縄返還協定に反対した10万人がデモを起こした現場に遭遇し、過激派と機動隊が激しくぶつかり合う様を見て強いショックを受けたそうです。
「どうして沖縄人同士が殺し合うのか」
泣きながら、「沖縄が燃えている」と思った。
そして、「この沖縄を表現したい」と決意した。
このことがきっかけで、沖縄が日本に返還された1972年から2年後にワークショップ写真学校に入学し、1977年には「金武の女たち」という写真集を出版しています。
石川さんは公務員の家庭に生まれたそうですが、写真学校に通いながらも親の反対をはねつけて沖縄県の金武(キン)という町で黒人専門のバーのホステスをしていたようです。
小さな町で、密接な人間関係に縛られているなか、アメリカの文化に触れるだけでなくホステスになるなんてことは、親世代からしてみたらとんでもない事と思われ、猛反対されたそうです。
反対されるのは仕方ない事でしょうね、少し前まではアメリカと戦っていたのに、終戦を迎えた途端支配下に置かれてしまった親世代は反米感情がハンパなかったことでしょう。
石川さんは2年間金武のバーで働き、その時に撮影した数々の写真をまとめて出版しましたが、同じバーで働いていた数人の女性が現在の夫や親戚に過去を知られたくないと猛抗議をしたそうです。
そこは配慮せんといけませんね。
抗議した女性たちの写真はすべてカットされたそうです。
娘や孫は?
出典元:http://blog.livedoor.jp/ishikawamao/archives/2012-05-17.html
ウチナーンチュ(沖縄の人)でしか撮れない、沖縄の魂を写してくれる人
沖縄で石川さんの被写体となったモデルは、こんな風に石川さんを評していたそうです。
石川さんが黒人の米兵と付き合っていた頃の写真をまとめた本が2013年に復刻版として出版されましたが、この作品は30年ぶりにネガを発見したものなのだそうです。
30年前のように抗議されるかもしれないという思いもありながら、父親の遺品整理で娘と孫が見つけてくれたので、亡き父親に、もうこの写真を世に出して、自分の本当の気持ちを正直に表現していいのだと背中を押された気分になったのだと言います。
女の子たちが何か言ってきたら、ちゃんと話し合おう。対立ではなくてね、私がどれほどこの写真が好きで、どれほどこの世界にプライドをもっていいんだっていうか、卑下することはないんだ、隠すこともなんにもないんじゃないかって言いたくて。それで発表することを決めたの。
黒人の人を好きになって何が悪い、憧れて何が悪い、そんな強い気持ちで世間と向き合えるようになったのは最初の出版から30年後だったということですね。
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ところで、この作品を出版するに当たって彼女がインタビューに答えた中で、娘と孫という言葉が飛び出していました。
石川さんの年齢を考えると娘さんは30代、お孫さんは小学生くらいでしょうか?
フェイスブックを覗いてみましたが、娘や孫に関する情報は公開していないようですね。
石川さんのフェイスブックを見ていて気になった投稿を発見しました。
9月の展示会終了後にガン摘出手術を受ける予定をしていたけど、急遽今月26日に入院して、7月3日に手術受けることを決めてきました。
ガンを患っていて、今年の7月に摘出手術をされるようですね。
ハートネットTVでは、病気の事も取り上げられるかもしれませんね、その時には娘さんやお孫さんが出演する可能性もありそうです。
作品について
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怒涛の歴史に翻弄されながらも、自由奔放にまっすぐに生きた石川さんの人生そのものが詰まっている作品です。
今年のパリフォトのnap galleryブースには、彼女の作品が展示されるそうですね!
出典元:http://jp.france.fr/ja/events/92541
パリフォトとは毎年11月に開催される写真の見本市で、世界中から集められた作品が展示され、イベントなども行われるようです。
病気を克服して体力つけて、パリフォトでも元気に頑張ってほしいですね!