オレオレ詐欺っていったい誰が思いついたんでしょうね?
先日筆者の母にオレオレ詐欺の電話がかかってきましたが、母が一方的に喋りすぎて切られてしまったそうです。
世に氾濫するあまたの詐欺の中でも、大企業や政治家など大物を狙うというM資金詐欺。
エリートコースを歩んで来た聡明なはずの人間がコロッとだまされるというその手口とはいったいどんなものなのでしょう?
M資金詐欺とは?
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こちらはM資金が題材になった作品で、主演は佐藤浩市さんです。
そもそもM資金とは、マッカーサー資金という意味で、マッカーサーの巨額財産を秘密裏に運用しているという都市伝説のひとつなのです。
映画日輪の遺産でも、まことしやかにその存在がほのめかされています。
具体的には第二次世界大戦中にマッカーサーが東南アジア諸国の現地人から搾取した金銀財宝がM資金と言われていますが、実際はそんなものは存在しないともいわれています。
昭和の時代には、その存在の可否が明確でなかったことから、M資金詐欺というものが横行しました。
手口は?
オーシャンズ11から13まで、ペテン師役を好演したカール・ライナーさん。
詐欺師というとこのソールを思い出します。人当たりのいい風貌とか、金回りがよさそうな恰好で大富豪のふりをするソールは、憎めない役柄で大好きなキャラです♪
現実の世界の詐欺師も人当たりが良く、見た目はお金持ち風で、言葉巧みに相手の懐に取りいるのが上手なのでしょう。
前置きが長くなりましたが、その手口は巧妙かつ卑劣極まりないものです。
高級外車を乗り回し、高級ホテルを泊まり歩く大富豪に自分を見せかける詐欺師。カモになるのは大企業の幹部や大金持ちの芸能人などです。
「某資金が私の事業に2000億円出資してくれることが決まっているが、事業を設立するためのお金が少し足りない、5000万円でもいいから融資しないか?某資金から出資があったら何倍にしてでも返すから」
こんなの全部ウソです。他にも、
「M資金の優良な運用先を探している。お宅、興味ありませんか?」
と話をもちかけ、相手が乗って来たら審査料や手数料などの名目でお金をもらい、ドロン!
冷静になればわかりそうなものですが、渦中にいたら、手のひらで転がされてしまうのでしょうか??
実態は?
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こんな本も出ています!
時価10兆円ともいわれるM資金。
本当にあるなら……と多くの人が夢とロマンをその中に見るかもしれません。
しかし、実際のところはどうなんでしょう?
芸能界を巻き込んだ事件とは?
1960年代にテレビで活躍した俳優、そして司会者でもあった田宮二郎さん。
田宮さんは43歳という若さで猟銃自○という壮絶な最期を遂げています。
田宮さんが自○する原因となったといわれているもの、それがまさにM資金詐欺です。
関東畜産協同組合の理事を名乗る男が田宮さんに近づいてきたのは1977年の暮れでした。
竹ノ下秋道というその男は、高級外車リンカーンにのり、高級ホテルを泊まり歩く、一見富豪のように見えたそうです。
‘2000億円、低金利で融資します。催促はなく、ある時払いでいい’
などと言って田宮さんに話をもちかけ、田宮さんはそれを信じて事業計画を進めたそうです。事業のための不動産をいくつか購入し、借金は3億以上だったといわれています。
そして78年の春、竹ノ下は不動産購入のための手数料900万円をもって行方不明に。
竹ノ下の宿泊した高級ホテルの宿泊料500万はすべてツケで、支払いの保証人が田宮さんになっていたのです!
猟銃自殺の現場を最初に発見したのは当時の付き人だったそうで、足の指で引き金を引き、股関節のあたりまでかかっていた布団から、銃口がのぞいていたといいます。
無邪気な笑顔を浮かべるこのアイドルグループ・フィンガー5の一員も、M資金詐欺の被害に合っていました!容疑者はまた竹ノ下秋道という男。
1999年、元フィンガー5の玉元一夫さんが、「GHQの財産が各省庁に返還されることになる、そのうち300億円を融資しよう」といった内容の言葉で印紙代400万円をだまし取られたそうです!
容疑者の竹ノ下氏は、2009年81歳の時、千葉県旭市の賃貸アパートで息を引き取りました。
家賃は3万円、平屋のプレハブ小屋で誰に看取られることもなくこの世を去ったそうです。
竹ノ下氏の長女によれば、「無罪を主張する裁判のさなかに亡くなった」ということです。
最近でもあるの?
現在は軍事評論家としての知名度が高い田母神敏夫氏。
自衛隊の中での最高責任者である航空幕僚長にまで上り詰めた田母神氏が、その任を解かれることになったのは表向きは日本は侵略国家であったのかという論文を発表したことが原因だとされています。
防衛大臣の補佐ともなる人物が、政府見解と異なる認識だったため、上からクビ!って言われちゃったんでしょう。
しかし、この裏に隠れたもう一つの解任の原因と言われているのが、M資金詐欺の片棒を担いでいたという疑惑です。
ある大企業の幹部が、田母神さんの紹介で女性詐欺師にM資金のもうけ話を持ち掛けられたという話が、新潮45の08年12月号に掲載されていたのです!
これですね!
M資金詐欺もそうですが、○○詐欺というのは、忘れたころに忘れた人たちをターゲットに繰り返されるという実態があるようです。
前回フィンガー5の玉元さんが被害にあってから15年余り、そろそろまた、M資金が手を変え品を変え、お金を引っ張り出しに来るかもしれません!
10月30日の爆報!THEフライデーでは、M資金詐欺の被害者・元アイドルのTが実態を激白!とされています!
おそらくフィンガー5のTさんでしょう!M資金詐欺の撲滅のためにも、要チェックですね!