山崎晃嗣の光クラブ事件とは?遺書や日記についても調査!

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東大の歴史の中で、最も賢い男が巻き起こした光クラブ事件を知っていますか?

9月23日の爆報!THEフライデーでは、天才が欲望にまみれて巻き起こした前代未聞の大事件を当事者である山崎晃嗣(やまざきあきつぐ)直筆のノートとともに紹介するそうです!

青酸カリを飲みながら書き続けたその驚きの内容とは!?

東大きっての秀才といわれながら、光の当たらない場所を歩み続けた山崎晃嗣とは、どんな人物なのでしょう?

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山崎晃嗣とは?

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名前:山崎 晃嗣(やまざき あきつぐ)

生年月日:1923年10月生まれ(27歳没)

出身地:千葉県木更津市

学歴:東京大学法学部

父親は医学博士で、のちの木更津市長、母親は音楽学校の出身者という家に、5人目の末息子として生まれたのが山崎晃嗣でした。

1923年の10月に生まれたことまではわかっていますが、10月の何日に生まれたかまでは明らかになっていないようですね。

1943年(昭和18年)に東京大学法学部に進んだ山崎は、戦時中には学徒兵として軍隊に所属した経験も持っています。

その際、北海道の北部第178隊に所属していた山崎は、上官の命令で、終戦間際に食料隠匿の片棒を担がされて逮捕されています。

当時上官をかばって口を割らず、罪を一人でかぶって服役した山崎でしたが、出所後の彼に上官だった者たちは背中を向けて、盗んだ食料の分け前も与えなかったといいます。

彼の人生の中で、義理や人情という言葉が消えたきっかけとなる出来事でした。

1946年(昭和21年)東大に復学した山崎は、東大生の誰もがなしえなかったすべての科目で「優」の成績をとるという目標にチャレンジします。

しかし彼の成績は20科目中「優」17科目に「良」3科目。

完全主義だった山崎は「良」の成績をつけた教授に対する悪意ある分析を日記に書き残したといわれています。性格はちょっと暗いタイプだったのかな?

1948年(昭和24年)自分の賢さを客観的に判断するために山崎が始めたのは、金融業でした。

彼が拠点としたのは東京都中野区鍋屋横丁、屋号は「光クラブ」今でいうヤミ金の元祖となる会社です。

光クラブ事件とは?

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山崎晃嗣がスタートさせた金貸し屋「光クラブ」は東大のエリートが中心で経営していること、金貸しにそぐわないネーミングによって、業界でも注目を浴びました。

そしてその結果多くの顧客や投資家を集めるようになりました。

東京都中野区で経営を初めてからわずか4か月後には銀座に進出し、株主は400名、社員は30人も抱える大きな企業に急成長した光クラブ。

しかし、光クラブの利息は法定利息を上回っていたため、山崎は警察から目をつけられ、ついには銀行法違反の容疑で逮捕されます。

東大きっての秀才だった山崎は、取り調べに際して取調官を相手に法的論争を繰り広げ、2か月後には処分保留で釈放されます。

持ち前の明晰な頭脳で法律まで凌駕したかに見えた山崎ですが、留置所にいた時に受けたインタビューの記事が世に出回ると、債権者たちがこぞって債権を取り立てに山崎の元を訪れ始めました。

結果としてはその債権者の取り立てに満足に支払いがかなわず、山崎は債権の支払期限の前夜12時頃、事務所の一室で青酸カリを飲んで絶命します。

彼の首を結果的に絞めることとなったインタビューの返答内容とはこんなものでした。

人生は劇場だ。僕はそこで脚本を書き、演出し、主役を演ずる。

およそ服役中の人間と思えないほど威圧的で上から目線な言葉ですね!

この言葉を聞いて不安になった債権者たちが結果、彼を追い詰めることとなってしまいました。

遺書があったの?

彼のことを元祖ホリエモンなんて呼ぶ人もいるようですが、ホリエモンはちゃんと服役してその経験すらお金に換えているので一緒にしたら失礼だと思います。

彼は債権の支払期日を目前に、普通の人間としては考えられない内容の遺書を残しています。

1.御注意、検視前に死體(体)に手をふれぬこと。法の規定するところなれば、京橋警察署にただちに通知し、(中略)灰と骨は肥料として農家に賣(売)却すること(そこから生えた木が金のなる木か、金を吸う木なら結構)
2.望みつつ心やすけし散る紅葉理知の生命のしるしありけり
3.出資者諸兄へ、陰徳あれば陽報あり、隠匿なければ死亡あり。お疑いあれば……

この遺書は、最後のほうでは判別できない文字に変わっていたそうです。

ほかの道を選ぶことはできなかったんでしょうか……。

日記で未来を予測?

北海道で終戦直前に服役し、出所してからは1年半、大学ノート3冊分に上る日記を書いていたという山崎。

その内容が、のちに自分の身に起きる悲劇の言い訳のような文章だったそうです。

契約は人間と人間との間を拘束するもので、死人という物体には適用されぬ

すでに亡くなった人間に対してアレコレ言うのはフェアじゃない気がしますが、これって結局、かっこつけて言ってるけど、責任逃れしてるだけですよね。

山崎晃嗣の光クラブ事件をわかりやすく小説にしたものが、三島由紀夫さんの「青の時代」です。

秀才・山崎晃嗣の思考回路を覗き見たような、不思議な感覚に陥ると評判の一冊です。

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