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怪しげな教祖の聖書勉強会に、美女が何人も吸い込まれて帰ってこなかったら、大事ですよね!
でも、それは周りが勝手に妄想を膨らませているだけで、教祖と美女たちは淡々と聖書の教えについて勉強をしていただけだったかもしれません。
今回は美しく若い女性が何人も消えて行ったというイエスの方舟事件と、関係者のその後について調べてみました!
イエスの方舟事件とは
出典元:https://middle-edge.jp/articles/3ml1A
イエスの方舟事件とは、1980年に起きた別名「千石ハーレム」や「現代の神隠し」なんて言われている事件です。
いろんな事情を抱えた若い女性たちが次々とイエスの方舟に参加して、消えてしまったんですね。
マスコミによるバッシングが激化した歴史ある事件でもあり、この事件のせいでマスコミの在り方も問題視されるようになりました。
イエスの方舟の主催者・千石剛賢(せんごくたけよし)氏のプロフィールです。
名前:千石 剛賢(せんごくたけよし)
生年月日:1923年7月12日(78歳没)
出身地:兵庫県加西市
裕福な家庭に生まれ育ったと言う千石氏は、1943年に20歳で海軍に入隊しました。
1945年に終戦を迎えると、刃物工場の経営を始めますが失敗し、職業を転々としたそうです。
若い頃の気性は荒くて、常になにかにおびえ、飢えていたという千石氏は、喧嘩に明け暮れる20代を過ごしたと言います。
最初の結婚がいつなのか不明ですが、1952年に再婚したようですね。
再婚を期に千石氏は、大阪で聖書研究会に参加し始めます。
そして1960年にはその研究会の会員10名を引き連れ東京都国分寺に移動し、「極東キリスト集会」(イエスの方舟の前身)として共同生活を始めます。
若い頃に気性が荒い人と言うのが大人になってから意外なほど丸くなると言うのはよくあることですよね。
でも、けんかっ早いやんちゃな人が教団の教祖になるというのは驚きです!
何がどうなってキリスト教に傾倒したんでしょうね??
キリスト教ってよく知らないけど、「隣人を愛せ」とか「左の頬をぶたれたら右の頬を差し出しなさい」とかそんな事言われるんですよね。
いやー、自分には無理ですね、まず、隣人を愛せない。
左の頬をぶたれたら倍返し!!
話が脱線しましたが、本線に戻しますね。
東京都に拠点を移した「極東キリスト集会」は、1975年頃に名前を「イエスの方舟」に変えて活動を続けます。
この時信者は26名ほどいたようです。
1978年には全国を転々と移動するようになったイエスの方舟に対し、信者の家族が「娘を返せ」と騒ぎ始めました。
信者の家族はマスコミに訴え、警察に捜索願を出したそうです。
当時の婦人公論誌には、こんな題名の家族の手記が掲載されました。
千石イエスよ、わが娘を返せ
千石イエスというのは、イエスの方舟主催者である千石氏の事ですね。
同じ年の国会では、民社党衆議院議員の神田厚によって法治国家として恥ずべき問題とイエスの方舟が名指しで批判されました。
これによって警察も本格的に動き出し、世間にも大々的にカルト集団としてイエスの方舟が知られるようになりました。
この頃になると、自ら千石氏について行った娘たちからマスコミあてに手紙が届くようになりましたが、マスコミはこれを無理やり書かされているとして取り合おうとしませんでした。
そんななか、サンデー毎日だけは、偏った報道をせずに事の次第を冷静に報道し続けたようですね。
勇気いりますよね、みんなと違う事するの。
1980年の6月17日、水面下でイエスの方舟と連絡を取り合っていたサンデー毎日は独占記者会見を開き、これを発端に、ほかのマスコミと全面戦争に発展したと言います。
警察が千石氏の逮捕に向けて動き出しますが、千石氏が自ら出頭したことで逮捕には至らなかったそうですね。
そもそも、逮捕されるような事を何もしていなかったんですから。
暴力で脅して娘たちを連れ去ったわけではなく、信者たちは自ら望んで千石氏の元に集まった。その事実が明るみに出ていくうち、マスコミの熱も冷めて行ったと言います。
出典元:http://gensun.org/wid/105538
1985年にはビートたけしさん主演でドラマ化もされています。
「イエスの方舟~イエスと呼ばれた男と19人の女たち~とは」
このドラマは1985年第1回芸術作品賞を受賞しています。
1980年の12月には福岡の中州に拠点を移した千石氏は、「シオンの娘」というクラブを開業します。
一旦は家族の元に帰って行った女性たちも、シオンの娘に再集結していったそうですね!
シオンの娘について
出典元:http://blogs.yahoo.co.jp/asaboketora/63111328.html
一連の騒動のあと、福岡県に拠点を移した千石氏が開業したのがシオンの娘です!
シオンの娘
住所:福岡市博多区中洲4丁目1-28
営業時間:午後8時~12時
定休日:日曜・祝日
シオンの娘は会員制のクラブで、料金は8000円のセット料金と少々お高めですね。
旅先で偶然この店を見つけたと言う人がお店について語っています。
旅行先で偶然お店を見つけて引き寄せられて入ったけど、みなさん優しい女性ばかりだった。
ショータイムは終わったのに特別に一曲、素敵な女性の『アメージンググレイス』を聴かせていただいた。
その時対応してくれた女性の中に、千石氏の娘さんがいたようで、事件についても語ってくれたそうです。
当時はつらかったけど、今は理解してくれる人もいるし、マスコミにも理解を得られてると思う。
千石氏の娘さんはそう語ったそうです。
シオンの娘の現在は?
出典元:http://photo-ac.com/
2001年12月11日に千石氏が亡くなってからも、シオンの娘は現在に至るまで営業しているようです。
イエスの方舟の信者だった女性を中心に、千石氏の妻や娘、義理の娘となった女性などで経営されているようですね。
お酒も出されるクラブですが、ショータイムには和太鼓や歌謡に、日本舞踊なども見れるようで、純粋にそれを楽しみに訪れる富裕層の顧客が多いという評判です。
イエスの方舟だった当時の思いを忘れているわけではなく、家庭に居場所がない女性が助けを求めて訪れると、居場所を提供したりと善良な団体として活動しているそうです。
永作博美さんが主演したヒット映画「八日目の蝉」の劇中に出てきた女性の保護施設のようなものを連想しますが、本当に困っている女性がいるなら助けてあげられるのは素晴らしいことですよね!