下駄がカラコロうるさい と学校の先生に注意され、音の出ない下駄(ゴム底)を作っちゃったこの人。ひねくれてるんだか天才なんだかわかりません!
1月21日のカンブリア宮殿には、エジソンより発明の数が多いと自負する発明家・島正博さんが登場します!
エジソンより発明数が多いって、強気ですね~♪
島正博のプロフィールや経歴
名前:島 正博(しま まさひろ)
生年月日:1937年3月10日 (78歳)
出身地:和歌山県和歌山市
血液型:A型
学歴:県立和歌山工業高校
職業:実業家/発明家
幼少期、戦後という時代を生きた島さんですが、貧しいからこそ少ない労力で大きな結果を得るためには……と効率を上げるために頭をひねることが多かったといいます。
食べ物がなかなか手に入らなかった戦後の時代、家族一丸となって農地を耕し、ニワトリに卵を産ませ、貝やウナギを捕まえては、家族が食べない分を周りの人に売ったという島さん。
炭俵にクスノキの枝と石の重りを入れて水に沈め、一晩待つと……50匹から100匹ものウナギが獲れたそうです!
仕掛けを持ち上げる瞬間、ものすごくワクワクしそうですね!
生きるためにできることはなんでもやったという島さんですが、なんでもといっても悪いことではなく、農業・畜産・水産といった、のちの成功につながる経験ばかりを積まれたようですね!
1950年ころ、島さんの自宅には機械の修理工場があったそうです。島さんはその工場に通い、バイトのように機械をいじって直すということを繰り返し経験します。
その時の経験があったからか、よりよい編み機を発明し続けて会社を大きくできたのかもしれません!
25歳の時には、手袋編み機の自動化を目指して島精機製作所を創設した島社長。
会社創設から現在に至るまでに取得した特許は600を超えるそうです!
しかも600ものうち100件は18歳までに出願して取得したそうです!!
1990年には大証二部に上場を果たし、1996年委は東証一部に指定がえをしています。
2015年には、年間を通して顕著な活躍をした経営者に贈られる賞・企業家賞を受賞しています!
同時受賞者の中には、リサイクルショップが有名なトレジャーファクトリーの社長や無印良品ブランドを展開する良品計画の社長なども名を連ねています!
島精機製作所がすごい!
手袋の編み機からはじまり、今では独自のファッションブランド「サマンドール」の展開まで手掛ける島精機は、コンピュータ横編み機の世界シェアが約60%もあるといいます!!
世界シェア60%ってかなりすごいことですよね!
1995年には、繊維機械業界の革命といわれるホールガーメント横編み機を公開します!
ホールガーメント横編み機とは、縫い目のないニットウェアを作れる編み機なんです!
洋服を作るときには必ずと言っていいほど布の切れ端が残ります。
一つの洋服を作るにも、いくつもの部分の型紙をとって、それを裁断し縫い合わせるという手順を踏むのが従来のやり方でした。
しかし!
島社長率いる島精機の発明したこのホールガーメント横編み機は、裁断による布(ニット)のロスがゼロですむのです!
機械のことを全く知らない筆者でも、この技術がいかに画期的で素晴らしいものだということが分かります!
継ぎ目のない滑らかなシルエットはまさにほかにマネできない技術!
1995年にITMA展(国際繊維機械展)でこの技術が発表されたときには、世界各国のメディアから「産業革命に匹敵する発明」と絶賛の嵐でした!
島精機は、この技術を使ってオリジナルのブランド「サマンドール」を発表します!
デザイナーは2010年に自分自身のブランド「ヤストシエズミ」を発表した江角泰俊氏!
メルセデス・ベンツファッション・ウィーク東京において、DHLデザイナーアワードを受賞した実力派です!
江角氏は、「理/ロジック」をコンセプトにデザインをするデザイナーとして知られています。
ロジカルなデザインの江角さんと、効率を考えた企画力を発揮して論理的に発明を続ける島社長は、似た部分があったのかもしれませんね!
サマンドールは、高島屋東京店の4階に直営店舗をオープンしています!
価格帯は30000円~50000円ほどです!アラフォー・アラフィフのキャリアウーマンにウケそうな大人かわいい感じですね!
自社ブランド以外にも、ユニクロやH&Mなどのファストファッションや、ZARAなどのブランドにも島精機製作所のニット製品が納品されているそうです!
決して表にはでてこないけれど、日本中の人が愛用している商品を作り続ける会社なんですね!
息子や自宅は?
この方が息子の島三博さんです!
優しそうな微笑みの写真ですが、実はこの人、一度父である正博さんに勘当されちゃってる破天荒な息子だったそうです!
名前:島 三博(しま みつひろ)
生年月日:1961年6月23日(54歳)
出身地:和歌山県
東京の大学を卒業後、田舎の和歌山に帰りたくない!という気持ちが強く、父・正博さんに戻れといわれても戻らず、東京で就職を決めて働き始めてしまった三博さん。
島精機はそのころすでに世界を相手に商売をする企業。父親が後を継がせたいというのは夢のような提案にも見えますが、本人は勘当覚悟でそれを突っぱねたそうです!
紆余曲折あったそうですが、今では島精機の副社長をされています!
島精機製作所の関連会社・和島興産社長でもあり、島正博氏の妻でもあった島和代さんです!
和島興産は島精機のニット商品を販売する「ファクトリーブティックシマ」と不動産事業を手掛けている会社で、島精機の筆頭株主でもあります!
ただ残念ながら、2013年5月6日に島和代さんは心不全で亡くなってしまいました。
地元の放送局でラジオパーソナリティとしても活躍した和代さん。ご冥福をお祈りいたします。
年収もチェック!
コーポレートガバナンスのなかで、取締役に対する報酬等の総額は152,000,000円とされていて、個別の報酬額は公開されていません。
島精機の取締役の人数は現在11人。1億5千2百万円を単純に11で割ると1300万円前後。
でもまさか取締役がみんな仲良く報酬を分けっこしようね♪とはならないでしょうから、社長の年収は2000万円以上3000万円未満くらいだと予想します!
カンブリア宮殿のCMが流れると、株価が一気に上がることもあるみたいですね~♪
今後は株の値動きにも注目してみたいと思います!