アメリカから始まり、今世界中の人の熱い視線を集めているサービスがあるんです!それは、世界中のタクシー業界を震撼させている新サービスUBER(ウーバー)。
高級志向の車が、自宅や会社の前に迎えに来てくれるうえ、車内で会計する必要もない。事前にメールを送っておけば、行先を告げる必要すらない。
試験的に日本でも導入されたUBERについて調べてみました!
UBERとは?
UBERは一口で言えばスマホでハイヤーを呼べるサービスです。画像はSUVですが、いろんな種類の車種から選べます。
サービス範囲内であれば、スマホで迎えに来てほしい場所を地図上に指定し、何分で迎えに来るかも表示されるというおもてなしっぷり。
到着前にドライバーにメールを送ることもできるので、「東京駅まで」とメールしておけば乗り込む際行先を告げる必要もなし。
支払いは前もって登録したクレジットカード決済になるので、降りる時に面倒な小銭のやり取りもいりません!
しかも車種はハイクラスで、高級感も味わえます!
・クラウンGRS200
・レクサスLS 600HL
・BMW 7-SERIES HYBRID
などなど、高級車がズラリ。
夜の街でお姉さんたちにタクシーを呼んであげる……そんなシーンでも好評を得られるのではないでしょうか?余分な車代を渡す必要もないですし!
もとはアメリカが発祥で、その便利さと手軽さから瞬く間にヨーロッパ中に広がっていったUBER。
ヨーロッパのタクシー業界ではお客さんを持って行かれてはかなわん!ということで、抗議のデモが行われました。
道路を埋め尽くす車……ほぼタクシーです!
パリで行われたデモでは、タクシーの運ちゃんが揃って参加したため、シャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港周辺の道路が封鎖され、スーツケースを持った飛行機の客が列をなして歩く姿も見られたそうです!
日本じゃ考えられませんね!
しかし新しいビジネスモデルが古い物をドンドンつぶして行ってしまったら、それまで世界を作ってきた世代を敬う心までも消えてしまいそうで残念です。
うまく共存していく道はないのでしょうか?
意味は?
Uberというのは、ドイツ語で「上に」という意味。
さらに英語では、スラングの一つ「超」とか「すげー」みたいな意味もあるそうです。
ちなみにこの人が創業者でCEOを務めるトラビスカラニックさん(39歳)です。
今では純資産60億USドルの億万長者ですが、今の成功を手にするまでは失敗の連続だったそうです。
ちなみに60億USドルは日本円に換算すると2015年10月9日時点のレートで7,190億2,700万円!札束にするとどれくらいの量になるんでしょうね。おそらく札束風呂はできます!
Wiki的なコトでは、UCLA在学中にP2P系サービスを立ち上げたそうですが、契約書をよく読まずに判を押し、事業内容を漏らしたかどで出資者に告訴されちゃったそうです。
P2P系サービスというのはSkypeとか以前色々と問題になったwinny(ファイル共有ソフト)とかに代表される、サーバーを通さずに通信する方法のサービスですね。
トラビスさんはその後33社もの企業から告訴されまくり、共同経営者には裏切られ、社員は逃げるように辞めていき、一時はボロボロになったそうです。
しかし、それでも自分の描いた未来を信じて頑張り続けたトラビスさん。
努力の甲斐あってか、UBERは世界の常識を変えるかもしれない、そんな快進撃を欧米で続けています。
料金や使い方は?
2014年3月から東京・六本木で試験的に運用が開始されたUBERですが、実際に利用するにはどうすればいいのでしょう?
料金も気になりますよね!
まず使い方ですが、UBERのアプリをスマホにダウンロードします。
iPhone⇒https://itunes.apple.com/us/app/uber/id368677368?mt=8
android⇒https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ubercab
・アプリを起動し、クレジットカードを登録
・迎えに来てほしい場所を地図でタップし、ピンを刺す。
・車が何分後に到着するかアプリ上に表示される。
・乗車後、車を降りてしばらくすると領収書がアプリ上に表示される。
なんでもかんでも全部スマホ!
スマホさえあれば一言も会話せずにタクシーに乗って目的地について、しかもキャッシュレス。
なんかちょっとさびしい気もしますが、もとは発祥国のタクシーがボッタクリや遠回りすることなどが原因でこんなニーズが生まれたと言われています。
降車後に乗り心地やサービスに関しての評価ができ、次回利用時にその評価を元にドライバーを選ぶこともできるんです!
気になるのは料金ですが、
開始料金:103円 距離1kmで308円
タクシーの初乗りが京都では620円・大阪では680円・東京では730円ですから、1km以内の乗車であれば断然UBERがお得ですね!
しかしよくよく調べると、最低料金は800円からでした!
送迎料が発生しないことと、ハイヤーでこの価格だと考えると、低価格でちょっとしたセレブ気分を味わえるところがメリットと言えるでしょう!
タクシーとの違いは?
タクシーとUBERを簡単に比較してみました。
タクシー(送迎料・410円/車種・ふつうのクラス/現金払い)
UBER(送迎料・無料/車種・黒塗り高級車/クレジット決済)
シーンやエリアによって使い分けてもいいかもしれませんね。
女性と一緒に乗る時はカッチョよくUBERで、一人の時はタクシー乗り場にちょこんと並ぶ……こんな感じで。
2015年の2月には、UBERがライドシェアという新サービスを福岡で実験的に提供していますが、それが白タクと同種ではないかと国交省が待ったをかけています。
ネットで見つけた相手に自家用車で目的地まで運んでもらう。この行為は白タクとも呼ばれていて、場合によっては逮捕されちゃうんです。
タクシーは普通自動車2種免許の資格を持つドライバーが、緑地に白い数字のナンバーがついた業務用車両でお客さんを運ぶもの。
このライドシェア、営業許可のない自家用車を共有するというもので、ドライバーには運賃ではなく、データ提供料の名目で走行時間に応じた対価が支払われます。
UBERに対する行政指導が行われたドイツとアメリカでは、利用者が多すぎて抑え込みきれず、結局ポピュラーなサービスになっているようですが、日本ではどうなることでしょう??
ただ、小銭のやり取りが不要というのはとてもいいことですね、一万円札しか持っていないと、怒り出す運ちゃんもたまにいますから。